飛鳥時代の瓦窯遺跡の展示施設。登り窯の空気抜き穴をモチーフとし、建物正面のコンクリート壁面に斜めに穿った丸い開口部が特徴となっている。建物にアプローチするにつれ、丸い開口部が徐々に形状を変え、窯に見立てた細長いエントランス空間の表情に奥行を与える計画となっている。
愛媛県八幡浜市沖合に位置する小島に計画した交流拠点デザイン競技案。港の景色をより積極的に楽しむため、建物の屋根全体を階段状のデッキとして計画した。訪れた人々がこの階段状デッキの好きな場所に座ることで、刻々と変化する風景をゆっくりと楽しめるようになっている。
黒磯駅前に計画した、図書館・市役所の出張所・ホールなどの機能を有する複合施設の設計競技案。駅前に対して大きく開きつつ、鉄道と幹線道路からの騒音を遮断するため平行に設けられた壁により自立する大空間の中に、諸室を入れ子状に配置し、立体的に回遊できる空間構成とすることで各機能の融合を計っている。
前橋市に位置する大学の新校舎建設の設計競技案。メディアライブラリーを含む教室群と、カフェテリアなどの憩いの場との共存を目指す提案となっている。キャンバスの動線を緩やかに呼び込むように円形状に計画された建物は、やや変心した環状の中央部をイベントに応じて多目的に利用可能な空間構成としている。
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